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あなた~you~
第7章 What do you think it is?
「相手に笑いかけてほしいとか、
そんな小さなことを願うのも無償じゃない気がするんです」
「愛なんて、恋なんて、綺麗事ばかりじゃないだろ」
そうなんだ。
愛なんて綺麗事じゃない。
「俺は乃恵にキスされそうになった時
自分がどれぐらい乃恵とキスしたいかよく分かったよ」
俺の言った言葉に乃恵が少し赤くなった。
「この家に連れてくるのも、家族の事を話すのも、乃恵だけだ」
「岡部先輩」
「22年かかってひねくれた心はそう簡単に治らないとは思うけど」
俺はそう言って笑う。
「でも、乃恵を好きだって事は分かるよ」
「・・・・」
「キスをしたいと思う。抱きしめたいと思う。そしてそれを俺だけがしたいと思う」
「岡部先輩」
「俺たちは二人とも愛って何だかよく分からないんだよな」
「・・・・はい」
「乃恵は無償の愛が愛だと信じていたのに
俺にはそれなりに有償を求めるし」
そう言って笑えば、申し訳なさそうに乃恵が謝った。
「無償でいられるなんて本当に崇高な人だけだと思うよ」
「・・・」
「俺は好きになった女の子と手をつなぎたい。キスをしたい」
「はい。私もです」
「俺たちは崇高じゃないからな」
そんな小さなことを願うのも無償じゃない気がするんです」
「愛なんて、恋なんて、綺麗事ばかりじゃないだろ」
そうなんだ。
愛なんて綺麗事じゃない。
「俺は乃恵にキスされそうになった時
自分がどれぐらい乃恵とキスしたいかよく分かったよ」
俺の言った言葉に乃恵が少し赤くなった。
「この家に連れてくるのも、家族の事を話すのも、乃恵だけだ」
「岡部先輩」
「22年かかってひねくれた心はそう簡単に治らないとは思うけど」
俺はそう言って笑う。
「でも、乃恵を好きだって事は分かるよ」
「・・・・」
「キスをしたいと思う。抱きしめたいと思う。そしてそれを俺だけがしたいと思う」
「岡部先輩」
「俺たちは二人とも愛って何だかよく分からないんだよな」
「・・・・はい」
「乃恵は無償の愛が愛だと信じていたのに
俺にはそれなりに有償を求めるし」
そう言って笑えば、申し訳なさそうに乃恵が謝った。
「無償でいられるなんて本当に崇高な人だけだと思うよ」
「・・・」
「俺は好きになった女の子と手をつなぎたい。キスをしたい」
「はい。私もです」
「俺たちは崇高じゃないからな」