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近親にゃんにゃん
第1章 俺と妹
俺の名前は佐久間宗太。唯の高校3年生だ。唯のと言うのは、これといって特技もない静かな奴であると言うイントネーションを含んだ卑下とも取れる意味合いである。

学校へ行っても友達と呼べる人間が俺には殆ど居ないと言うのも事実。実際の処、唯の高校生にすら劣っていると言われても可笑しくはない。

だがそんな俺にも唯一の救いがあったのもまた事実。数少ない仲の良い奴からは「凡人より秀でた顔立ち」と言われる。が、性格のお陰も有ってか一般的な生徒からは敬遠されている俺である。

では唯一の救いとは何か。結論から言うと、通っている学校では「高嶺の花」、「男女共々魅了する」等と呼称される程に可愛い二人の妹をもっている事なのだ。

彼女達は端正な顔立ちをしており文句の付け所がない、いわゆる才色兼備と言われるソレである。おまけに二人の妹はこんな俺を慕い、愛してくれるような純粋な性分をしているのだ。
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