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第1章 魅惑のご褒美 ✲椎奈×聡✲

そういうことに興味がないのかな？
と思ったこともあった。



でも、私は聞いてしまったのだ。
晃が制服のシャツについてしまったケチャップを
落とすためにうちに来た時……



『未遂はあったろ！？
知ってんだぞ、俺は！』

『あー、あの時やっぱり隣にいたんですね』

『テメ！！知っててあんなこと……』


そう晃と言い合っていた。
それ以上聞きたくなくて、すぐに止めに入ったけど
『未遂はあった』そう言った晃の言葉が
どうしても頭から離れない。