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身代わり愛
第1章 ココ、ドコ?
―――
―
彼がシャワーを浴び終わり、あたしは今日の本題を話した。
「ねえ…あたし、昨日なんか言ってました?」
「別に…言ってないかな」
「じゃあ、私たちここで関係切りましょう。お互いそれの方が」
「なんで」
ドキッ…
そんな覗くようにあたしの顔を見ないで欲しい。
「な、なんで…って」
「俺じゃ、だめなの?」
「っ…」
貴方に言われてだめと言えないのはどういうことなんだろう。
「…じゃあ、カラダだけの関係でいいよ」
「そんなのっ!」
「だめじゃない」
彼の目線は熱かった。
意思表示されているようであたしは身を引くことしかできなかった。
「セフレでもいい…元彼考えて抱かれても俺は何も言わないから」
冷たく、尖った口調で彼は言った。
そしてスマホを取り上げられて、何か登録させられた。
「LINE登録したから、いつでも呼んで?」
「…はい」
ポンと渡されたあたしのスマホ。
彼の温もりが残っていたように感じる。
「さ、出ようか」
手を繋ぎ、ホテルを出た。