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身代わり愛
第4章 アイの塊
「ははっ…セフレにそんなこと言われたの初めてだよ」
「なにそれ…あたしの気持ち全然分かってない!」
とうとうあたしは彼にキレた。もう収まりきらないこの想いをぶつけた。
「あたし…もう未練なんてないの!!ああやって泣いたけどそうじゃないの!本気で…好きになっちゃったから……だから…あの…」
自分の言いたいことが纏まらず、結局変になってしまった。だけど、彼にさっきの微笑みはなく真剣な表情だ。
「あたしだってこの関係やめなきゃって思った。でも、正直気持ちよくて逃げなかった自分もいる…それって本当に好きじゃなかったら感じることってできないと思ったの。だから……」
「わかったよ…桜…」
そういった彼は私に口づけをした。
「やっと聞けた…ありがとう……。でもこんな関係はもうやめよう」
「えっ……」