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ガラスの靴がはけなくても
第6章 年下の男の子


騒がしい二人のおかげで更に注目を浴びてる。

私は会社の中でも目立つ方じゃないと思う。
入社してからというもの任された仕事だけは一生懸命やってきたけど、これといって特徴のない私は話題の中心になることなんてない平穏な社会人生活を送っていた。

それなのに失恋してからというもの悪目立ちしている気がする。


「はぁ……」


二人に背を向けてエクセルを開いて、予算書の続きを打ち込む。


どうしよっかな……。


とりあえず、うるさい二人はおいといて。


ちらりと一つのデスクに目をやるけど、どうやら主はいないみたい。
そういえば今日は朝イチで会議があるんだっけ。


それにホッとしている自分がちょっと嫌になった。



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