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ガラスの靴がはけなくても
第8章 眠りたくない夜
キャミソールごと尖った胸先に舌を這わせる。
レース越しに感じるぬるりとした感触と伝わる熱がいつもソコに感じるものとは違ったもので。



「あっ…い、やぁ!…あぁっ」


「いや?こんなに起たせて感じてるくせに」


「…ッ、んんっ!」


「あぁ、やっぱり布が邪魔?」



肩紐を下ろされ露になった尖りきった先ににようやく直接の熱を感じた。
唇で挟まれたり、舌で捏ね回されたりちょっとした刺激の違いにも過敏に反応する。
背筋がゾクゾクして、下腹部にまで電流が走る様な痺れが伝わる。



「腰まで揺らしてそんなにいいだな」


「あッ!」


「今ドコを俺に弄られてイイのか自分で言えよ」



熱っぽい声で命令して、指で強めにしごきあげる。



「あぁぁッ!はっ、あっ、んんん!!」


「ちゃんと言わないとご褒美あげない。ほら、言えよ」


私からねだるのを待つ。恥ずかしくて堪らない。だけど、もっと刺激が欲しくて。


「きもち…い…です」


「ドコが?」


「……く、び…っ」


「ん?」


「ち、くびきもちいい…っ」



もう感じたくて感じたくでヤケクソだった。
半泣きに鳴りながら、卑猥な言葉を言わされて。

その様子に満足げに見つめる部長は、私を深い欲の渦に落とそうとする悪魔にしか見えない。
……さっきまでは王子さまだったのに。

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