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ガラスの靴がはけなくても
第5章 赤のしるし


本当に色々なことがありすぎて。
週末なのに仕事してた方がマシなんじゃないかって思ったくらいに疲れた。心が休まる暇がなかった。



そのせいにするわけでは決してないけど、



「おい。付き合うのは今日までだぞ。0時過ぎたら後は知らないからな」



ミスしてサービス残業。

そして、渦中の人物と二人きり。


「ほ、本当に申し訳ありません!」


もう無理!ミスしたこともこの状況も!!

ミスして迷惑かけてることの申し訳なさと、二人きりだって言うありえなさとで泣きそう……。

この場をどうにかするには、とにかく早く仕事を終わらせることしかない。書類を片手にパソコンのキーボードを叩く。


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