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嫌なのに……
第8章 通勤電車
その日から亜海の苦痛の通勤が始まった。
毎日、痴漢に会ってしまうのだ。
あのすし詰めの朝にでさえ、触ってくる。
こんな状態で…よく性欲が湧くわね…
恐怖や怒りを通り越して呆れるほどだった。
だが帰りの痴漢は大胆になるようだった。
下腹部に固くなったモノを押し付ける者…
服の上から胸やお尻を撫でる者…
服の中にまで侵入してくる者…
痴漢の手口も様々だ。
酷い時には一人の痴漢が去った後、すぐ次の痴漢が現れることもあった。
今も亜海は襲われている。
後ろから抱きついた男は亜海のブラウスを開き、下着を押し上げて白く豊かな乳房を外気に晒しながら、揉みしだいている。
声を堪えながら涙目で周囲を窺うと…
気付いてる者もいるが、助ける気は無いようだ。
誰も…助けてもくれない……
絶望の中で弄られ続けられた。