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月 ~優香~
第25章 嘘 〜健一〜

理緒は、そんな俺を宥めるように言った。
「そうね、晃以外の男もいくらでもいる。
それでも、ダメなのよ。
私には、晃以外に考えられないの。
晃もそうなの。
私と別れるつもりなんてないの。
ただ、相手の子の気持ちを考えると、断りきれない性分なのよ。
それで、私も、そんな晃が好きなんだから、困っちゃうわね。
心配しなくても、そのうち自分できちんとケリをつけるわ。」
ペロンと舌を出して、恋する女の顔で、無理な笑顔を向けた。
あぁ、理緒も俺と同じだ。
晃の影を頭から追い出せない。
自分がどうしたら幸せになれるのか?
助けを求めながら、
ただ一人、助けられる人に傷つけられているんだ。
俺は、哀れな自分を見ているようだった。
「そうね、晃以外の男もいくらでもいる。
それでも、ダメなのよ。
私には、晃以外に考えられないの。
晃もそうなの。
私と別れるつもりなんてないの。
ただ、相手の子の気持ちを考えると、断りきれない性分なのよ。
それで、私も、そんな晃が好きなんだから、困っちゃうわね。
心配しなくても、そのうち自分できちんとケリをつけるわ。」
ペロンと舌を出して、恋する女の顔で、無理な笑顔を向けた。
あぁ、理緒も俺と同じだ。
晃の影を頭から追い出せない。
自分がどうしたら幸せになれるのか?
助けを求めながら、
ただ一人、助けられる人に傷つけられているんだ。
俺は、哀れな自分を見ているようだった。

