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月 ~優香~
第5章 優香のペース
カチャカチャカチャ
彼女がキーボードを打つ。
俺は、テレビを見ている振りをしながら、
優華を盗み見る。
キーボードの上で跳ねまわる、
彼女の指の滑らかな動きに、
目を奪われていた。
その指が、俺の背中を這いまわり、
爪を立てながらしがみ付く姿を想像した。
背筋が、ゾクゾクする。
キーボードの手を止めると、
少し考え込みながら、
ワインのグラスを手に取り、
口へと運ぶ。
赤いぽっちゃりとした唇。
さっきの感触を思い出していた。
その唇から洩れる吐息。
ワインが、優華の白く細い喉元を通る。
ごっくん。
俺は、思わず生唾を呑み込んでいた。
彼女がキーボードを打つ。
俺は、テレビを見ている振りをしながら、
優華を盗み見る。
キーボードの上で跳ねまわる、
彼女の指の滑らかな動きに、
目を奪われていた。
その指が、俺の背中を這いまわり、
爪を立てながらしがみ付く姿を想像した。
背筋が、ゾクゾクする。
キーボードの手を止めると、
少し考え込みながら、
ワインのグラスを手に取り、
口へと運ぶ。
赤いぽっちゃりとした唇。
さっきの感触を思い出していた。
その唇から洩れる吐息。
ワインが、優華の白く細い喉元を通る。
ごっくん。
俺は、思わず生唾を呑み込んでいた。