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月 ~優香~
第12章 リベンジ
優華には、3つ、他の男の跡があった。
左胸に一つ。
左の腰に一つ。
そして、右の内ももに一つ。
優華は、その位置を正確に把握していた。
その場所に俺の唇が近づこうとすると、手でそれを覆うように隠そうとした。
俺は、その腕を優しく退けながら、その跡を自分の跡に代えていった。
別の男の赤いしるしに口づけるたびに、
胸の奥が、ズキンッと音を立てた。
俺は、そのしるしが俺のものに変わるまで、強く強く、唇を押しあてた。
優華は、そんな俺を受け止めていた。