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第13章 純粋　～優香～

私は直也の瞳の奥に、深く悲しい何かがあることを感じていた。


私と同じ。


言いようのない怒りと悲しみ、そして孤独。

直也の瞳の奥深く、眠っているその感情を、私は受け止めた。


直也と溶け合い、一つになる。


揺りかごに揺られているようで、温かく、甘美な世界。

直也のやり場のない感情が、吐き出される。

冷たく冷え切った私の心が、ゆっくりと溶けだし、
忘れていた温かい感情が、蘇ってくる。



　あぁ、私、生きてるんだ。