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写性 …SHASEI…
第19章 来訪者
大人になれば、お母様の歳を越えれば、なれると思っていたのに、
お母様も私も知らない人に、一番を取られてしまったのだ。


「まだ、僕の性癖の全ては打ち明けていないよ。」


まだ…

つまりそのうち打ち明けて、全て受け入れてもらおうと思っているということだ。


「沙絵、泣いているの?
僕はずっと沙絵と一緒にいるよ。沙絵を愛してる。」

「沙織は?お母様は?死んだら終わりなの?
私は、ゆう君のために何でもしてきたのに…」


「沙…」

お父様はどちらを呼ぶでもなく、そこで詰まったまま黙って私を抱き締めた。


好きな人の、毎日お父様に会いに来る愛しい人の名前すら聞いてないの?

とさっき心の中で笑った私…

私にも名前がないんじゃない…

ふふっ…ふふふっ…

「沙絵、泣かないで、いつも笑っていて、僕はずっと一緒にいるから…」


そうよ。お父様を一番愛したお母様、自分を捨てて、全てを捨てて、お父様に身を捧げたお母様。

私も私を捨てよう。お父様に愛してもらうために…


このとき、心の奥底に隠れていた影が広がり闇となり、私のすべてを覆ってしまったのだ。
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