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写性 …SHASEI…
第20章 影
お風呂は音が響いて、声が良く聞こえた。

壁に手を着くように言われて、またしているようだ。二人の激しい声が聞こえる

「蕾に放っていいですか?」

蕾というのが何か分からないけど、ドロドロをどこかに出すということだろう。


それからいっそう二人の声が聞こえ、大きなうめき声のあと静かになる。

ドロドロが出たんだ。あの人には出しているんだ。

急に悲しくなって私はふらふらとその場を離れた。
音を立てないように気をつけていたのに、部屋に戻ったら気が抜けてドアを締める大きな音がした。


ベッドに飛び込んで天井を見る。何だかぼやけていて、自分が泣いていることに気づいた。色んな気持ちがぐるぐるして、自分がなぜ泣いているのかわからなかった。


そのままちょっと寝てから、ふと『ずいき』について調べた。


粘り気のある芋の茎を乾燥させて、棒のように編んだもので、女性の膣に入れるとかゆみと疼きを引き起こすらしい。


あの人がこれを入れられていたのだ。
欲しくて堪らなくさせておいてのあの仕打ち、
お父様もかなりのサディストなんだと思った。

あの人が帰っていく、お父様に叱られたくないので、ベッドに潜って寝てしまった。
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