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写性 …SHASEI…
第3章 新居
誘われるままに隣に横になり、腕枕をして抱き締める。
キュッと丸まってしがみつく小ささに辛うじて沙絵だと言い聞かせているうちに、
自分まで寝てしまった。
ぎゅぅう…抱きつかれて、抱き締め返す。
沙織…
そう呼びそうになり、ハッとした。
絵を描いているところが見たいという沙絵に白い着物を着せる。
一人で着れると思って衣装部屋の前で待つと、
半べそで合わせを開いたままの沙絵が扉をあけた。
合わせから覗く体は幼児のものなのに、その肌の白さが沙織を思い起こさせる。
反応しないうちにさっさと帯を結んだ。
アトリエにいき、絵を描き始める。
沙絵は黙って僕の作業を見ていた。
描き終えて道具を片付ける。
「お父様は絵描きさんなの?」
「ああ、そうだよ。」
「お母様は絵描きさんを好きになって死んじゃったって、お父様のこと?」
「ああ、そうだよ。
僕と沙織は、沙絵のお母様とは、好き同士だった。
僕がもっとしっかりしていれば、沙織を死なせたりしなかったのかな…」
「違うよ。お父様…お母様は私を産むのが大変で死んじゃったんだよ。」
「そんなことないよ。僕のせいだ。」
キュッと丸まってしがみつく小ささに辛うじて沙絵だと言い聞かせているうちに、
自分まで寝てしまった。
ぎゅぅう…抱きつかれて、抱き締め返す。
沙織…
そう呼びそうになり、ハッとした。
絵を描いているところが見たいという沙絵に白い着物を着せる。
一人で着れると思って衣装部屋の前で待つと、
半べそで合わせを開いたままの沙絵が扉をあけた。
合わせから覗く体は幼児のものなのに、その肌の白さが沙織を思い起こさせる。
反応しないうちにさっさと帯を結んだ。
アトリエにいき、絵を描き始める。
沙絵は黙って僕の作業を見ていた。
描き終えて道具を片付ける。
「お父様は絵描きさんなの?」
「ああ、そうだよ。」
「お母様は絵描きさんを好きになって死んじゃったって、お父様のこと?」
「ああ、そうだよ。
僕と沙織は、沙絵のお母様とは、好き同士だった。
僕がもっとしっかりしていれば、沙織を死なせたりしなかったのかな…」
「違うよ。お父様…お母様は私を産むのが大変で死んじゃったんだよ。」
「そんなことないよ。僕のせいだ。」