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写性 …SHASEI…
第41章 蜘蛛
「そうね。ちゃんとおやつ出してあげて。」

実くんのお母様に戻っていくんだ。私もお母様が欲しかった。

「はい、失礼します。」

ワタシは応接間を出た。
玄関で服を着ることを思えば、見送りは要らないけど、二人がまだ話しているなかで一人帰るのも辛かった。

いずみさんが部屋を出てドアを閉める寸前に

「明日も待ってるわよ。」

大きな声で言った。
あと2日…
どうしても来て欲しかったから…

そそくさと裸で玄関まで行き、そこで着替える。
なんと無様な姿だろうか…

また、情けない思いで屋敷を後にした。
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