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写性 …SHASEI…
第42章 犬
でも、二人のsexは穢らわしいものではなかった。
むしろ美しかった。

互いを感じ、存在を感じ、愛を感じていた。

邪魔するのもはばかれるような二人の時間にシャッターを切りながら見いっていた。

sexと愛は別物、いや愛なんて見えないし、存在しないと思っていたのに、
二人のsexを見て、互いを思いやる愛が見えた。


久しぶりの交わりに二人とも崩れるように倒れる。

少しの間だけ二人が温もりに微睡む時間を与えた。


とても幸せそうだった。

心も体も満たされて、互いに分かり合える相手がいるのだろうか。

お父様だって、お母様といずみさん、二人目で出会えた。

いずみさんも、知っている限りではご主人とお父様と二人目…

もしお母様が生きていたら、お父様は本当に愛し合える人と出会わずにいるのか…

私は出会えるのか…


そろそろお父様を起こそう。




っは…


「いずみさん、起きて、お昼よ。」

沙絵さんに起こされる。
ワタシは慌てて立ち上がりアトリエを出た。
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