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写性 …SHASEI…
第7章 習慣
お父様が大好き。
お父様の一番大事な人になりたい。
お母様の身代わりでもいい。
お父様のお嫁さんになりたい。


私は、その年頃の子供が、父親に抱く思いより、はっきりと強く思っていた。

お祖父様もお祖母様も、お母様が死んでしまったことを悔やんでいた。

お祖父様はお父様のことを憎んでいたし、
お祖母様は、こんなことなら、二人を自由にさせれば良かったと、よく言っていた。

お母様が死んでしまったことを私のせいだと言わなかったけど、
生まれたと同時に死んでしまうなんて、私のせいとしか思えなかった。

そして、お母様を思い起こさせる話題になると、ハッとして口を閉ざす。

その度に私は責められているような気がしていた。


誰か私を見て、
そんな中で私の願いはそれだけだった。
ここにいたら、ずっとお母様を死なせたことを考えていなければならない。

誰か私をここから出して、

そんな時に、名付け親の、お父様の話を聞いたのだ。どんなに断られても毎日私に会いにくる人。
きっと私だけを見てくれる。


でも、お父様は一番お母様を愛していて、私のせいとは言わないけど、お母様の死を一番悲しんでる人だった。
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