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スローバラードを君に
第3章 Give us kiss?
二時間後、ベンジャミンの二階の喫茶ルームは混沌の最中にあった。
出演バンドのうち八組が参加して、一バンド三人から四人は居るのだ。
それだけの人数が集まるのだから大騒ぎになる。
始まって間も無く酒が飛ぶように売れて、皆一様に赤くなり目が据わっている。
ジャム店長は忙しくキッチンとフロアを行ったり来たりしていた。
男ばかりの打ち上げの中でユミとヒメはあちこちからお呼びがかかり、酌をしたり話し相手になったり大忙しだ。
中々声を掛けるタイミングがないままウーロン茶を飲んでいたら、ヒロヤがウイスキーのグラスを二つ持ち隣へ座った。
「飲まないのか?」
グラスを出され、俺は首を振る。
「酔うのが好きじゃないんだ」

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