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スローバラードを君に
第3章 Give us kiss?
ブランデーのボトルとグラス二つと、氷入りのポットをトレーに載せてヒメがやって来ると、ヒロヤは上目遣いでヒメを見つめた。
「ヒメちゃんは、junkとシュガースパイス、どっちの演奏が良かった?」
ヒメは小さな手でグラスにブランデーを注ぎ氷を落として俺達を交互に見た。
「シュガースパイスも、junkもどちらも素敵でしたよ」
ニコッと笑うが、俺と目が合うと僅かに頬を染めているのは気のせいだろうか。
ヒロヤは馴れ馴れしくヒメの髪を一筋指で持ち弄ぶ。
「ヒメちゃんは優しいな~正直に言おうよ……
俺と翔大、どっちが好みなのか、さ」
「好みっ……て、つまり、ミュージシャンとしてですか?別の意味ですか?」
ヒメの切り返しに、内心おっと思った。
ヒロヤの様なプレイボーイにただ翻弄されるだけの女の子ではないらしい。

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