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スローバラードを君に
第5章 恋人の逢瀬
「いやさ、俺も、他のバンド今から探すのもダリいな~と思ってたしな。
また一緒にやろうぜ!」
弥上はニッコリ笑う。
「ありがとう……弥上」
「お前、なんかあった?」
「えっ?」
「何だか顔付きが今までと違うぞ?
な――んか、前は笑ってても笑ってないっつうか、近寄りがたい雰囲気あったけどな」
「そ、そうか?」
弥上はゴミの仕事を終えると店内へ入り、裏の方から何か持ってきて俺に寄越した。
「日付が変わったからもう売れないんだ。持ってけ。但し、腹を壊しても責任持てないからな」
弥上がくれたのは幕の内弁当とオムライス弁当にサンドイッチだった。
「腹は丈夫だからな……サンキュ」
「哀川に俺からも戻るように言っとく」
「いや、俺から直接頼むよ……」
「そうか?……じゃあ、また連絡くれよ」
ピロピロという音と共に客が入ってきた。
「じゃあな」
「おう!」
俺は弥上と別れて自分のアパートに向かった。

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