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自慰識過剰なお年頃
第10章 騎乗のRQ
昨日の夜、急に
千美が従姉の亜美ちゃんとやって来た
亜美ちゃんは大学3回生のお姉さんで
美人でカッコ良く
大きな車の助手席に千美を乗せて
颯爽とやって来た
千美もだけど亜美ちゃん家もお金持ちなんだ~

ゆっくりお話したいなと思っていたけど
何だか急いでいるようですぐに帰って行った

どうも明日の日曜日(今日ね)
隣町で開催のイベントスタッフが
二人急に来れなくなって
千美と私に手伝って欲しいとのこと
憧れの亜美ちゃんのお手伝い!
千美もいるし
二つ返事でオッケーし
朝7時に迎えに来てくれるそうなので
早く休んだ

主催の会社名からすると
ピアノかなんか楽器のイベントかと思ってたら



オートバイ?

しかも渡された服は
白いチューブトップブラ
その上に赤いエナメルの短いベスト
下は同じ赤いエナメルの超ミニスカートで
サイドの白地で少し拡がっている
レースクイーンのコスチュームだった

他にも青系、緑系のグループがあり
それぞれ5人ずつで
千美は青
私は亜美ちゃんと同じ赤チームだ

それにしても
周りはみんなスラッとした人ばっかり

ローカルだけど
テレビや雑誌で見かけた事のある人が多い

演劇部で人前は慣れているし
一応夏に向けてシェイプアップしてるんだけど
このメンバーと並ぶのは気が退けるよ~

「…私、場違いじゃない?」
メークをしてくれている亜美ちゃんに呟いた
「なーに言ってんの。フレッシュな元気さは飛び抜けてるわよ。大丈夫、真弥は私が選んだ相棒なんだから」
「亜美ちゃんの相棒…」
そんなこと言われると余計にプレッシャーだよ~

背丈のカバーなのか
用意された激厚底のヒールを履くと
ものすごく背が伸びた感じと
元々露出の多い脚が更に長くなったように見える


不馴れな雰囲気と
不馴れな衣装と
不馴れな足下で
不安要素満載だったけど
蓋を開けてみれば
地方の小さなホールはお祭り騒ぎ!
お客さんもいっぱい!!
思わずテンションマックスで
あれこれ思い煩う間もなく
楽しく一日を過ごした
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