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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第6章 少女達の気持ち
 だけど実際そうなんだ。確かに守備に関してはだいぶマシになった。というかやれるんじゃないかって自信も付いてきた。走りまくってプレスをかけ、フォローを効かせて数的有利を作る。
 毎日走りまくったおかげで最後まで守り続けることが出来た。この夏の練習試合でも失点はほとんどない。

 でも、そこが今の限界だった。特に後半、体力が尽きて攻撃に回す手…というか足がなくなった。
 今日の試合は相手が弱小校だったこともあって、終始リードを保ってこっちのペースで試合を運べた。
 それでも終盤になると足が止まってしまい、そこから一点も奪えなかった。

 そしてもうひとつの秋高の核となる戦術。
 堅い守備からのスピード重視のカウンターアタック。
 
 その戦術は確かに熟成されつつあった。強豪校相手にもきっと通用する。

 でもその前にこっちの足が折れちゃいそうだよ。

 池内監督のお言葉。

「そうか、確かに最後のほうはグダグダだったな。もっと走り込みの量を増やさないとダメだな」

 ほらな。ホント死んじゃうぜ、これじゃあ。
 
 まだ夏休みは半分残っている。

 今はまだサッカー部だけど、もう少ししたら部員全員ゾンビの「ゾンビ部はじめました」ということになるんじゃないのか…
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