この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第6章 少女達の気持ち
中学生の頃、サッカー部の練習を見学している女子が何人かいた。
部員の誰かの彼女だったり、部員の誰かが好きなのだったり。
その中に、美緒ちゃんはいた。
今以上に小さな体。あの頃は髪も短かった。
他の女子と違って黄色い声援を飛ばしたりはしていなかったけど、一人でぽつんと立って練習を見ていた。
そう、思い出した。試合にも応援に来てくれたことがあるはずだ。
「思い出してくれました?」
湿気を含んだ風を体中で受けながら、その少女が少し成長した姿で目の前にいる。
「…思い出したよ。同じ学校だったんだね」
「先輩、全然気付いてくれないんだもん。中学どこ、とかも聞いてくれなかったんだし」
「うん…ごめん」
思えば俺は彼女をきちんと一人の女性として扱っていただろうか?
可愛い女子マネージャーに舞い上がり、エッチな妄想ばっかりをして美緒ちゃんのことを知ろうとしなかった。
いつか恋人同士になって、あんなことやこんなこと。
そんなことばっかり考えてた。
でも、美緒ちゃんには好きな人がいるって聞いてしまった。
そこで「好きな人がいるんじゃな」とかって勝手に諦めの気持ちになって、美緒ちゃんのことをちゃんと知ろうとしなかったんだ。
だって、好きな人がいるなら望みは薄いもんな。
でも、頭の中で勝手に妄想する分には勝手だもんな。
まさか、その好きな人っていうのが自分だなんて思いもしないもんな…
部員の誰かの彼女だったり、部員の誰かが好きなのだったり。
その中に、美緒ちゃんはいた。
今以上に小さな体。あの頃は髪も短かった。
他の女子と違って黄色い声援を飛ばしたりはしていなかったけど、一人でぽつんと立って練習を見ていた。
そう、思い出した。試合にも応援に来てくれたことがあるはずだ。
「思い出してくれました?」
湿気を含んだ風を体中で受けながら、その少女が少し成長した姿で目の前にいる。
「…思い出したよ。同じ学校だったんだね」
「先輩、全然気付いてくれないんだもん。中学どこ、とかも聞いてくれなかったんだし」
「うん…ごめん」
思えば俺は彼女をきちんと一人の女性として扱っていただろうか?
可愛い女子マネージャーに舞い上がり、エッチな妄想ばっかりをして美緒ちゃんのことを知ろうとしなかった。
いつか恋人同士になって、あんなことやこんなこと。
そんなことばっかり考えてた。
でも、美緒ちゃんには好きな人がいるって聞いてしまった。
そこで「好きな人がいるんじゃな」とかって勝手に諦めの気持ちになって、美緒ちゃんのことをちゃんと知ろうとしなかったんだ。
だって、好きな人がいるなら望みは薄いもんな。
でも、頭の中で勝手に妄想する分には勝手だもんな。
まさか、その好きな人っていうのが自分だなんて思いもしないもんな…