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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第7章 目指せ全国! 選手権予選開始!
体いっぱいに覆いかぶさる池内の重さを感じる。
少し荒い息遣いが顔の近くで混ざり、それぞれに胸に吸い込んだ。
「…動いちゃダメだろ。体力使わせないようにしたのにさ」
いつもの口調に戻って、でも少し優しい声色で池内が耳元で囁いた。
まだ余韻が残る体にその吐息がこそばゆい。
「ご、ごめん…」
「あはは。まあいいか。スッキリしたろ?」
「うん…」
背中に回した手に力をこめ、ぎゅっと池内の体を抱く。
ありがとう。
そう呟いた俺の言葉は、とても小さな声にしかならなかった。
恥ずかしかったし照れくさかったし。それにやっぱり少し申し訳なかった。
「…約束、忘れてないからな」
「ああ…信じてるよ」
「うん。明日は必ず勝つから」
少し体を起こして、鼻先が触れ合う距離で池内が俺を見つめている。
「うん」
もう一度、俺達は唇を重ねた。
「でも運がねーな。インハイなら二校全国に行けたのに、選手権は一校だけだからな。優勝しないとな」
「分ってるよ」
あはは。すっかりいつもの調子で笑う池内の体を俺はもう一度、今度は強く抱きしめた。
絶対に勝つ。勝って連れて行くよ。全国に。
「絶対に。必ず」
俺の胸に押し当てられた池内の唇が「ありがとう」の形に動いた。
少し荒い息遣いが顔の近くで混ざり、それぞれに胸に吸い込んだ。
「…動いちゃダメだろ。体力使わせないようにしたのにさ」
いつもの口調に戻って、でも少し優しい声色で池内が耳元で囁いた。
まだ余韻が残る体にその吐息がこそばゆい。
「ご、ごめん…」
「あはは。まあいいか。スッキリしたろ?」
「うん…」
背中に回した手に力をこめ、ぎゅっと池内の体を抱く。
ありがとう。
そう呟いた俺の言葉は、とても小さな声にしかならなかった。
恥ずかしかったし照れくさかったし。それにやっぱり少し申し訳なかった。
「…約束、忘れてないからな」
「ああ…信じてるよ」
「うん。明日は必ず勝つから」
少し体を起こして、鼻先が触れ合う距離で池内が俺を見つめている。
「うん」
もう一度、俺達は唇を重ねた。
「でも運がねーな。インハイなら二校全国に行けたのに、選手権は一校だけだからな。優勝しないとな」
「分ってるよ」
あはは。すっかりいつもの調子で笑う池内の体を俺はもう一度、今度は強く抱きしめた。
絶対に勝つ。勝って連れて行くよ。全国に。
「絶対に。必ず」
俺の胸に押し当てられた池内の唇が「ありがとう」の形に動いた。