この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第1章 弱小サッカー部
 秋高サッカー部は弱い。
 去年は公式戦、練習試合ともに一度も勝っていない。

 いや、仕方がないんだ。だって考えてみてくれよ。他の学校は三年生が主力なんだ。
 高校一年生と三年生とでは、たった二歳差とは言え体の大きさが違う。三年生ともなればほとんど大人と変わりないけど、一年生と言えばまだまだ育ち盛りだ。
 さらに、中学よりもレベルの高い高校サッカーを二年間やってきている。

 うちのサッカー部だって設立当初はそこそこやれるんじゃないかって思ってたんだ。なんせ各中学のサッカー部のエース級が揃って秋高に入学したんだから。

 でも勝てなかった。さっぱり勝てなかった。
 中学よりもレベルの高いサッカーを二年間続けてきた他校の三年生と、いくら中学のエースクラスとは言え、先輩も指導者もいない俺達とは圧倒的な差があった。
 
 そう、秋高サッカー部には監督もいないんだ。
 学校では書道を教えている松木という四十代の、人がいいせいで顧問を押し付けられてしまったサッカー素人の先生がいるだけだ。もちろん練習にもめったに顔を出さない。
 結果、俺達は自分で練習メニューを考えなくてはならず、そこも他校との大きな差だろう。
 松木先生だって好きでやってるわけじゃない。書道部でもあれば間違いなくそこの顧問になりたかったはずだ。
 まだまだ人数の少ない秋高に書道部なんてあるはずもなく、要するに書道の先生と言うのは暇で立場も弱いんだ。だから押し付けられただけなんだ。

 一応顧問の先生らしくいろいろと気を使ってくれてはいるものの、戦力としては全く何の役にも立っていない。

 もう一度言う。っていうか悲しくなるからもう一度しか言わない。

 秋高サッカー部は弱い。県内でも指折りの弱さだ。

 もっとも他の運動部も似たり寄ったりな状況だったから、サッカー部だけが特別落ちこぼれているわけではない。
 幼馴染でずっと一緒にやっているというペアがいる女子テニス部がそこそこ健闘しているくらいで、つまり秋高運動部はほとんどが一回戦で全滅の憂き目にあっている。
/195ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ