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面影
第2章 仮面
- 麗side -
自分のデスクに戻ると、
PCの端っこに”15時 E会議室”と
書かれた付箋を見つける。
クシャっと付箋をゴミ箱に捨て、
時計に目をやるとまだ時計は12時。
『綾(アヤ)、もう終わりそう?
ランチ行かない?』
『うーん…終わった!行こ〜♪』
綾は、同期入社で入社式で
意気投合して以来ずっと仲良し。
たま〜に、棗と3人で
飲みに行ったりもする仲。
『今日は何にする〜??♪』
財布を持ち、ルンルンで
準備し始める綾の姿は
女の私から見ても可愛いなって思う。
『私パスタ食べたいかも〜!♪』
でも、綾はかなりのマイペース。
結構人の話きいてなくて、
質問しておきながら自分で
解決してしまうタイプ。
でもそういうところも含めて
全部好きなんだけどね。
『綾の好きなトコでいーよ!』
『麗はやっぱり、優しい〜♪
麗大好き〜!!』
エレベーターの中でじゃれていたら
ひとつ下の階で止まり、
二人組が乗ってくる。