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第7章 30代、レイコ

「旦那にさ

寂しいって

ちゃんと言えよ？」





「うん…」



ちょっと照れてるレイコと
ホテルから少し離れた所で
別れた


ホテルへと
ひとり歩くレイコ


レイコを見つけると
すぐに
ドアマンが駆けより
頭を下げた


その瞬間レイコが



「やめて！」
と、大きな声を出した



「え、あ、はい」



「今度
私に頭をさげたら
二度とこのホテル
使わないから」




そう言って
レイコは
スタスタと
ホテルの中に消えていった



(笑)



いい女



でも



不器用な
可愛い女



飲んでしまって
運転できない俺は
電車に乗って帰ることにした


仕事が終わると


ユウリを
思い出した


せっかく
バイト代が入ったけど
時間も遅いし
運転もできない


今日
ユウリには


会えないな…






そんなことを
考えながら




俺はまた
トンネルをくぐった