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従わない奴隷
第9章 ユウリと姉貴の店
姉貴の店の
駐車場に車を停める

エンジンをかけたままで
ユウリの顔を見ると

ユウリが
ちょっと
不安そうな顔で
俺を見た



お前だけ
店に行けばいいと思ってたけど

付いてってやるか


仕方ねぇ





「行くぞ、ユウリ」



「はいっ」



エンジンを止めると
ユウリは
ニッコリと笑って
いい返事をした



お前は

必ず

「はい」って

返事するんだな




ユウリにキスをして

気持ちいいかと聞いたら

やっぱり

「はい」って

返事・・・するんだろうか・・




そんな馬鹿なことを
考えながら
俺は店のドアをあけた



「いらっしゃーい
久しぶりね、ユウリちゃん」



やたらと
機嫌のいい
姉貴だ



「てか何?
あんた、ユウリちゃん連れてきて
あげたの?」



そう、これを
言われたくなかったんだ

だから
ユウリだけ
車から降ろして
店に来させようと
思ってたのに・・



「ま、まぁな」



「ふ~~~~~ん」



「なんだよ」



「べつに~~~~(笑)」



「うっさい
さっさと、やっちゃえよ!」



「はいはいはいはい(笑)」



含み笑いが
気持ち悪い姉貴は
ユウリを連れて
奥の方へ
消えていった



たく・・・

ほっとけよ
俺のことなんか




俺は
ココで時間を潰す時に
いつも利用する場所に
向かった


着つけなんかをする
小さな部屋だ


なんか
ちっちゃくてさ

静かでさ

落ち着くんだよな・・・




そんでもって


な~んか






眠くなる・・んだ・・


よな・・・




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