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従わない奴隷
第11章 俺とバイトとユウリ
「・・・・」
「嫌なら・・・」
「嫌なんかじゃ」
「じゃあ」
「ライキさんが
いいなら」
「俺?」
「・・はい」
「俺は
好きなんだよ
お前の部屋が
あの・・・
お茶も
だから
俺は
いいんだよ」
ほんとは
ユウリが好きだった
部屋じゃなくて
お茶じゃなくて
「はい」
「じゃあ
また・・・
連絡する」
「はい」
それから
ゆっくりと
ユウリの腕から
手をはなすと
ユウリは
少し笑って
今度はこう言ったんだ
「じゃあ・・・
また」
「おぅ
またな」
ユウリが
階段を上がり
玄関の前で
振り向いて
鍵を開けて
ドアを開け
中に入って
また
俺を見る
小さな手で
小さく
俺に
手を振った
ユウリ
好きだよ