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従わない奴隷
第13章 俺の心とユウリの心
ドアを開ける前に

ライキさんは振り向いて

私の顔を
覗き込んだ




恥ずかしくて

どこを見ていいのか
わからなくて

私は
湯呑に
目線を落とした





「なんだよ、ユウリ」




「あ、あの・・・」




「どうした?」




あ・・・

また

ライキさんの
優しい手が
私の頭にふれた


いつも
優しい

ライキさん





「こ・・・こい・・」





「コイ?」







「わ、私の・・


あ、あの




また私の








恋人役してください




お願いします」









「わっ、なっ

冷てぇ!!!」







「きゃ、す、すみません

ど、どうしよう

ごめんなさい
ライキさん!


や、やだ

わたし

タ、タオル・・・!」






恋人役を
お願いして

私は

思いっきり頭を下げた




緊張のあまり


冷たいお茶の入った
湯呑を
手に持っていたのを

忘れて・・・







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