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第13章 俺の心とユウリの心

彼女は

その男に
別れを告げられ


寂しさを
紛らわすために
俺と付き合いはじめた



その男は
別れたくせに
たまに
彼女の前に現れ


その男を
まだ愛している彼女は
そのたびに
肉体関係を持っていたらしい


彼女は
俺に絶対の避妊を
強いていたけど


その男とは
いつ妊娠しても
いいような関係を
もってたんだそうだ





よっぽど
好きだったんだよな


俺じゃなく

その男を。




子供ができたら
戻ってきてくれるかも
しれないと

思ってたのかも
しれないけど




俺との子供じゃなく

その男との子供を
宿したかった
らしいよ（苦笑）




かっこ悪いよなぁ・・




俺。






その男が
現われなかったら

俺は

自分の子供だと思い込んで

愛されてると
思いこんで

幸せだと
思いこんで





偽物の幸せを




本物だと

思いこんで・・・・。








まぁ



彼女と出会ってから


あの男が
現れるまでも




ずっと

思いこんでいたけどな







幸せだって















彼女がさ

退院するの

こっそり見に行ったんだよ






アホだろ？





あんなに
愛されてると思ってた女が
他の奴を
愛してたなんて

信じられなかったんだ





でも

行かなきゃよかったな・・・







見たこともねぇ

幸せそうな顔でさ

赤ちゃん抱いてさ

男と楽しそうに

話してたんだよ








あまりのショックに

死ぬかと思ったぜ