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従わない奴隷
第14章 ユウリの恋人役
料理教室のない
水曜日の夜

俺はまた
ユウリの部屋に
来ていた



日曜日も
月曜日も

そして

水曜日もここに居る




恋人役を
していない時は


来たくても
ちょっと
ためらって



週に2回くらいしか
来ていなかったのに


恋人だから
と理由をつけて
俺は
またココに来ていた




いや

ためらい

みたいなものは




もう




我慢できなくなってたんだ





「ライキさん

眠っていいですよ」




ユウリは
また
ベットの枕を
クッションと
取り変えようとした




「いや・・・」



眠るなんて
もったいなかった

もっと
ユウリを
見ていたくて

もっと
ユウリと
話がしたくて・・・




「眠く・・ないんですか?」




「あ、いや

昼間の仕事の話
しなきゃだしな」



でも

ベットに
ころがったら

また
ユウリの手を
握れる?



そう思うと


ちょっと
ベットも恋しくなった




「お仕事の話は
また今度でいいですよ?

眠かったら
眠って下さい」




そんな言うなよ・・


起きてた方が
うれしくないのか?

ユウリは。


それとも



俺に
手を握ってもらいたいのか?




「今度っていつだよ」




「・・・・」




「ん?」




「ライキさん・・」





「どした?」





「に・・・」





「に?」





「にちようび・・」





「あぁ」






「な、なに・・・

してますか?」






クッションを
ぎゅ~っと
抱きしめて


ユウリは
そう呟いた。



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