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第15章 俺と仕事

「ライキ、いらっしゃ～い」


店内に入ると
すぐに声をかけられた

今日
ココに来ることは
電話で連絡済みだったんだ



「あら
今日は一人じゃないんだ～～」



ユウリを見て
ココのオーナーの
サオリさんは
すぐに茶化してきた


さすがに
ユウリも恥ずかしいだろうと
思って

店の前で
ユウリの肩から
手を下ろし

俺は
ユウリと手をつないで
店に入っていた




「か・の・じょ？」



まぁ、予想してたけど
サオリさんは
やっぱり
そんなことを聞いてきた


バーでは
俺はフリーで
いろんな女と
遊んでるようなイメージに
なってるから
気になるみたいだ



「ねぇねぇ
教えなさいよ～～

彼女？」




あぁ、そうだよ



そう言おうと
思った瞬間



ユウリの手が

すっっと
俺の手の中から
いなくなった




え？



その
いなくなった手を
追って

少し
後ろにいるユウリに
振り向いた



「ユウリ？」




「ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ」



ユウリ・・




消え入りそうな声


なんで
あやまんだよ




恋人役だっつったら
どこまでも
どこまでも

どんなことがあっても
俺は
お前の
恋人なんだよ
ユウリ




はなれてしまった手を
俺は
また握りしめて

少しユウリを引きよせ



「恥ずかしがり屋なんだ

俺の彼女。」



そうサオリさんに
言うと
ユウリは少し

俺の手を

ぎゅっと握った



「や～ん
そうなの～～

かわいい彼女じゃない

ライキ
彼女いたんだ～」




「ちょっかい出されんの
嫌だからさ
バーには連れてかない
だけさ


彼女の服
見に来たんだ


いいの
出してくれよ」





「まかせなさい！

さ、え・・っと」




「ユウリだ」




「わかったわ

ユウリちゃん
私に任せてね

すっごく
いいの
用意するから」










「・・よ、

よろしくお願いします」