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第17章 ユウリ、ごめんな

「信じ・・られない・・・」



幸せな気持ちになると
カラダから
力が抜けて

ユウリの

赤い唇を思い出した


俺からは
見えない


その


赤い唇が

恋しくなった




キスしたら




信じてくれるだろうか





おでこじゃなく



唇にキスをしたら
ユウリは

安心するんだろうか・・








「すごく


すごくうれしいから




だから・・」










「ん？・・・」











「聞くのが・・



こわいです」






一瞬

俺の心臓が
飛び跳ねた






「ごめん」








「・・・・・」








そうか




好きと言われたことは
うれしいけど

俺の

大事な話を聞くのは


こわい



そうだったんだ・・








「俺も・・・


こわいよ」







「え？」







「ユウリに

嫌われるのが





こわい」






ユウリの手を
力強く・・・握りしめた







「嫌ったり・・しません」






「・・・・・」






「でも

こわいです」






「・・・・・」






「どうして・・


どうして

内緒に

してくれなかったんですか？」