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従わない奴隷
第5章 20歳、女・・?
マサトに
電話番号を教えて
3000円だけもらった


それから俺は
玄関先で
もっていたコンドームを全部
マサトに渡して
アパートを出た

こーゆーの買うのも
めんどうなのかも
って思ったからだ



外に出ると


さっき追い出した
彼女が
待っていた



あぁ・・帰ってなかったのか
悪いことしたな・・



その彼女は
俺を見ると
頭を下げて近づいてきた



「あの・・」



「大丈夫大丈夫
殴ったりしてねぇから」



「そんな・・」



と言いながら
その彼女は
ホッとした顔をした



「ホントはさ
嫌だったんじゃねぇのか?
こんなこと」



「・・・・」



「嫌なことは嫌だってさ
言った方がいいと思うぜ?

それくらい

マサトが好きだって
ことなんだと思うけどさ」




「・・はい・・

でも、見えない
マサトの気持ちが
かわいそうで・・」




「それが
ダメなんじゃねぇの?

普通でいいんじゃねぇかな・・

俺は
よく分かんねぇけどさ


嫌なら嫌ってさ
言わねーとさ


お前が
だめになっちまう


そんな気がする」




「………」



思い当たる節があるのか
マサトの彼女は
黙りこくった



「まぁ頑張れよ

マサトに電話番号教えたからさ
なんかあったら
電話しな?

無料で奴隷やってやっから。


あ、そーだ


嫌なら嫌って
言えっつったけどさ


セックス下手でも
下手ってだけは
言うなよ?




オトコは

案外


デリケートなんだ」




また顔を赤くした
マサトの彼女が
小さくうなずいたのを見て

俺は

車に乗った







しばらく

エンジンもかけないまま

携帯を見つめて……








発信履歴から

ユウリを探し出し

俺は

ユウリに電話をした
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