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真実アイロニー【完結】
第11章 漆黒の闇。
「えへへ。嬉しいな」
「それにしても思い切ったね」
「暑くてバッサリいっちゃいました!」
「俺はこっちのが好きかも」
「本当ですか?切ってよかった~」
嬉しそうに笑う小島さんは、ショートなのに前以上に女らしく見えた。
「だけど、そのピアスは外す様に」
「あ。忘れてた!はーい!」
両耳についていたのは、小島さんらしい可愛いハートの形をしたピアス。
耳が剥き出しだから、外さないとバレバレだ。
きっと、付けっ放しで忘れてたんだろう。
今だけは免じてやる。
頭髪検査とかならこうはいかない。
小島さんと別れると、俺は職員室に行く前に一度あの場所へと向かった。
……小早川がいるかもしれないから。
やっぱりそこには小早川がいた。