この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真実アイロニー【完結】
第12章 離れても。

「責めてなんかいないからな。
少し驚いただけ。それと、転校先でうまくやっていけるか心配でもあるから」

「……」

「俺は性懲りもなく小早川を好きだけどさ、小早川が琥珀君を好きなのは理解してるし」

「……」



そう言った途端、小早川は更に顔を俯かせて険しい表情を浮かべた。
それはすぐに直ったけども。

眉間に少しだけ皺を寄せたままなのは変わらない。


明らかに様子のおかしい小早川。
こうも不自然だと不安になる。


出来る事なら、笑顔で見送りたいし、送り出しても大丈夫だなって思いたい。


それは俺の傲慢で我儘ではあるけど。


ただ、彼女は琥珀君中心に回るから。
全てにおいて、琥珀君が優先されるから。


きっと、ここにいる時と同じ様に誰とも関わろうとしないのだろう。


それは自己防衛の為でもあるんだろうな。
誰とも関わらなければ、誰も離れて行かないから。

/224ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ