この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
真実アイロニー【完結】
第16章 琥珀。
「これで一生一緒だな」
「そうだね」
笑顔のまま、琥珀は間を空けるとぼそりと呟いた。
「……玲織奈、ごめんな」
「え?琥珀?」
最後の方はうまく、聞き取れなかった。
琥珀、もう一度言おうとした瞬間。
急に深い場所が現れて、足を取られる。
沈む琥珀と私。
ゆっくりと琥珀は私の体を引き寄せて抱き締める。
海水の中ではうまく、琥珀の顔が見えない。
波の所為で、意識とは別に体が流されていく。
段々、息が苦しくなって視界が霞んで行く。
(……琥珀)
最後に見た琥珀は、微かに笑っていた気がした。
そこで、私の意識は途切れた。
「そうだね」
笑顔のまま、琥珀は間を空けるとぼそりと呟いた。
「……玲織奈、ごめんな」
「え?琥珀?」
最後の方はうまく、聞き取れなかった。
琥珀、もう一度言おうとした瞬間。
急に深い場所が現れて、足を取られる。
沈む琥珀と私。
ゆっくりと琥珀は私の体を引き寄せて抱き締める。
海水の中ではうまく、琥珀の顔が見えない。
波の所為で、意識とは別に体が流されていく。
段々、息が苦しくなって視界が霞んで行く。
(……琥珀)
最後に見た琥珀は、微かに笑っていた気がした。
そこで、私の意識は途切れた。