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真実アイロニー【完結】
第3章 黒く塗り潰してしまったのは。
まだ、高校二年なのに。
全てを諦めてしまう程の事件って一体何なんだよ。
それに、学校中から腫れ物扱いされる生徒って。
どういう事なんだよ。
俺には理解出来ない。
いくら拒絶されようとも、俺は。俺だけは。
小早川さんに近付くから。
もしも、自分から離れて行った事が原因で諦めてしまったのなら。
なんて悲しいんだろうと思った。
誰も傍にいてくれるヤツがいなかったのかって。
俺を嫌いになってもいいんだ。
それでも、誰か一人でも自分の味方なんだって思ってくれたら。