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真実アイロニー【完結】
第4章 見つめるその先に。
「どうだ!」
自信満々に彼女にそれを掲げた。
それを見た小早川さんの、ポカンとした顔。
初めて見るそんな顔。
口を開けて唖然としてたけど、小早川さんは段々と肩を震わして行く。
「……酷い」
「え?どこが?」
俺には全く以てわからない。
「先生、それ絶対に地球外生命体」
「え!?」
いやいや、どこがだよ!
どこからどう見てもウサギだろ!
そう言い返そうとしたけど。
口元に手を当てて、くすくすと笑う小早川さんを見て口を噤んだ。