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君へ贈る愛の唄
第3章 金縛りの夜

拓也side

それは、母さんの部屋から聞こえた。


母さんの切ない、あの声だ……。


この時間まで起き、学校の課題をやっていて、ふと気がついた。

思わずペンを持つ手が止まったオレは、耳をそばだてた。

くっ…!

また父さんを思い出して、1人で慰めてるんだな。
ひどいよ、オレにそんな声を聞かせるなんてっ。
これじゃ何も手につかない…。

母さん

オレじゃ、だめか?


オレじゃ…


父さんの代わりにはなれないのか?
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