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君へ贈る愛の唄
第5章 熱

数日後。

「コホン、コホン」

「大丈夫?母さん」

朝、拓也が心配そうに聞いてきた。

「なんか風邪ひいちゃったみたい」

「今インフルエンザが流行ってるから、気をつけないとな」


「そうね、コホン」

「あ、そういえば母さん。働きに出たいって言ってたよね?」


「うん」


「まぁ週に3日ぐらいなら…いいよ」


「ほんと?」

「ああ」


最近の拓也は、前より私を束縛しなくなった気がする。


働いてもいいなんて、どうしちゃたんだろう?
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