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永遠に続く恋を……
第14章 あやふやな心
「前にも一度、結城くんと来てくれたよね?」

「はい」



「すぐにわかった。キミが結城くんの大切な人だって」



瀬戸さんが微笑んだ。

瀬戸さんの声には、なんて言うか不思議な力があって ──。


ホッとするような、安心感を与えてくれる。

この人は信頼出来る人だってすぐに思った。



「結城くん、アメリカに行くんだってね」

「はい………」

「キミにとっても結城くんは大切な人?」


いきなり、核心をつかれた。


「ちょっと!お兄ちゃん!そーゆーこと聞かないの!」

慌てて美月ちゃんが瀬戸さんに詰め寄った。


「すみません。デリカシーのない兄で……」

謝る彼女に、私は首を振った。


「邪魔するな」と瀬戸さんに追い払われてしまい、少し離れたところで彼女は心配そうにこちらを見ていた。



私は可笑しくなって、ふふっと笑った。


「悪いね」

瀬戸さんが苦笑する。
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