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2年目の関係
第4章 16:30〜
「穂、少し時間ある? 良かったらお茶しない?」
「私は大丈夫だけど、山之内くん会社に戻るんじゃないの?」
突然の流れに、心臓がバクバクしてくる。
「直帰する言ってあるから平気だよ。それより穂に久々に会ったから色々話したいしさ! ダメ?」
少し頭を傾けて、艶っぽく言ってくる山之内くんの誘いを断れる気がしない。
久々だし――
お茶だけだし――
ちょっとだけなら、良いよね――――。
「へ、平気……お茶しよ……」
「良かった! じゃあ行こう!」
満面に浮かべる山之内の笑顔に、暗かった気持ちが軽くなっていった。