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2年目の関係
第7章 20:30〜

誰――――!?
こんなタイミングで来るなんて……
もしかして、渉!?
一瞬、ある訳ない期待が胸に湧き上がった――――
「ルームサービスだよ。後でワインで乾杯でもしよう」
そんな奇跡的な展開は、やっぱりなかった。
はっきり聞こえないけど、何やら山之内くんがホテルの従業員と話して直ぐには戻ってこない。
今の内に目隠しを取ってしまおう!
目隠しくらいで状況が変わらないかもしれないけど、されるがままよりは良いだろう。
両手を後頭部に上げて、結び目に解こうとすると――――
取れなぁ〜い!!
予想以上に、ガッチリ結ばれている。
どうにもならない状態に、呆然と立ち尽くしたまま――――
パッタン……
ドアは無情な音を立てて、閉まった。

