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第8章 ２１：１０〜

軽くジャブされた絶頂感に脱力していると、山之内くんは胸から手と唇を離した。


山之内くんの動く気配を感じながら、力が入らない両腕を無造作に投げ出していた。


カチャ……バサッ……


そっか……山之内くん、服を脱いでいるんだ。
どんな身体なのかなぁ……。


音で状況を想像しながら、引き締まった筋肉の山之内くんを勝手に妄想する。


そういえば最近、渉お腹出てきたかも……
食事気を付けないと。


頭の中に山之内くんの裸と、渉のお腹が一緒に浮かび上がった。


「ふふ……ふ……」


そんなこと、呑気に考えている場合じゃないのにね。


これから『２時間の浮気』を受け入れ体勢になっている自分に失笑していると――――


腰で包まってしまっていた服が、引っ張り下ろされた。