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第8章 ２１：１０〜

どうして――――？


山之内くん……
なんで、避妊していないの？


白濁の渦の真ん中に、黒いシミが浮き上がる――――。


「あっ……山、之内くん……。ゴム……んんっ！　してる？」


乱されながらも、辛うじて質問をしてみた。


けど――――


グッチュ！　ヌッチャ！　ヌップゥ……


山之内くんは相変わらず、無言で腰を振る。


「あぁっ！　ダメ……そんなにぃ……あっ！　ゴッムッ！」


今からでもせめて、装着して欲しい。


たった一回の過ちとはいえ、万が一のことがあったらそれこそ渉に顔向け出来ない――――。


「お願いっ！　着け……あっ……はぁぁぁんっ！」


何とか懇願しようにも、身体が先に快感に反応してしまう。