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2年目の関係
第9章 21:40〜
クチュ……
チュプ……
チュ――――。
渉の熱い舌遣いに、自分から求めるように絡めていく。
「あ……はぁ……」
「穂……」
息苦しくて口を一旦開くと、渉が切なげに名前を呼んできた。
「ん……? 渉……」
「穂……」
震える指先が、頬を撫でる。
何だか渉が、泣いてるみたいに思えて――――
「渉――――好きだよ……」
なんとなく……
囁いた。
渉は一瞬目を見開いたけど、照れ臭そうにはにかむ。
そして口元に、不敵な笑みを浮かべて
「穂、何度もイケよ!」
「えっ! ちょっ――――あぁぁぁぁぁぁっ!!」
途端強気になった渉は私を中華鍋並みに揺らして、何度も美味しく頂いていく。
恍惚感で頭の中が杏仁みたいに、真っ白に蕩けていく中に……
「みのり……おれも……」
甘い声が、聞こえた気がした――――。